2011/10/17

ホントにあった猫の話

これは高校時代に体験した話です。
当時僕は高校まで自転車で登校していました。
あれはちょうど今頃、つまり秋口の頃だった様な気がします。

夜七時頃、いつもの様に帰宅していると前方に何か動く物が見えました。
僕は最初ビニール袋だなと思いあの「ザシュッ」という音聴きたさに、ふんずけてやろうと思いました。
ただ近づいて観るとそれはビニール袋ではない事に気づきました。
そう、それは子猫だったのです。
僕は自転車から降りてその猫を観ました。
一目見てみなしごとわかるその子猫は誰かに助けを呼ぶように「ミャーミャー」と鳴き続けます。



その鳴き声が

「ああ、私は哀しいみなしご子猫。この大都会のどこかにわたくしめを保護して然るべきエサを与えてくださる現代の救世主(メシア)はいらっしゃらないでしょうか」

と言ってるように聞こえました。
僕は大変不憫に思い、その猫を持ち帰りました。明るい所で観てみると絵に描いた様な不細工な猫だったのを覚えています。




こんな不細工な猫、野良で生活できるわけがない。
僕は事の顛末を両親に告げました。
しかし冷徹な大人の心を持つ彼らは大反対。

「ウチにはもうすでに猫がいるであろう!」
「そんな事より洗濯は済んだのかい!」

と門前払いを受けてしまいました。
僕は泣く泣くその猫を外に出しました。
ただまだ子猫。それから何日か僕は猫のエサをそっと外に置いておきました。

そしてその猫の存在を忘れかけていたある日、前日にゲーテの若きウェルテルの悩みを読んで夜を更かしてしまった僕は、遅刻気味の中高校へ向かう為玄関を出ました。

その時です。



一匹の野良猫が、僕に近づいてきたのです。



「!!」
僕にはそれがすぐにあの不細工な子猫だという事がわかりました。

「君はあの時の!」

もうすでに立派な大人の猫に成長していた不細工な子猫は、僕の足にまとわりつくと僕をじっと見つめていました。
「大きくなったなあ・・・」
この感動の再開をはたしましたが、僕には時間が迫っていました。

※学校です


そうそうにその猫に別れをいい、学校に向かいました。













※雰囲気を出すため意味なく「墓場」にいます



あれから何年もの月日が流れ僕は大人になりました。
ただ、街の中で野良猫を見かけるといつもあの律儀な不細工な猫の事を思い出すのです。
あの猫は、僕に何が言いたかったのでしょうか。
動物の言葉はわかりませんが、あの時あの猫はたしかに

「ありがとう」

と言っていたように思います。
猫との出会いは突然で、僕はあの猫に何もしてやれなかったのですが、なんとかしようとしたその気持ちに、お礼を言われた気がしたのです。

それ以来、その猫を見る事はありませんでした。
あの猫は今どこでどうしているのか、、、

それを知るには流れた月日が多すぎます。
ただ、僕がこの何年かの中であの時と変わった事は



猫アレルギーになりました。


今また来られても触れません。



2011/10/14

レコーディング



先日、六日から七日にかけて人生初のレコーディングというものを体験しました。
カタコトとIt's show 懸命合同レコーディングでした。
総合ディレクター的ポジションにtoldの鈴木くんを迎え、その仕事の速さにレコーディング初体験のIt's show 懸命一同は適度な緊張の中無事録音をおえました。

「電気は・・・消してね・・・」なんて言う暇はなく、
レコーディング童貞を見事に鈴木くんに奪われ早朝の吉祥寺富士そばで飯を食う。
何とも貴重な体験をさせていただきました。
ありがとう鈴木くん!

またヤリたいです。
いや、やりたいです。



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そんな鈴木くんの所属するバンド、toldですが、今年も芸祭に来てくれます!
三日目のウエスタンテントだった、、、かな?
その他にもテントでは皆さんご存知の色々なバンドが出演予定です!是非是非!

とにかくtold,
必聴、必見であります!



told / POOL

told / LIVE at TAU WESTERN TENT SIREN SIREN

told / LIVE at TAU WESTERN TENT 2010



2011/10/08

10月


上を向いて歩こう

を最初に聞いた時、子供ながらに「これ、やべえな」って思ったのを憶えてる。
下北とかにある知る人ぞ知るショップで数百枚というレコードの中からインディーズのしかもドイツとかのバンドを見つけて「これ、やべえな」て思う事とは全然経験値が違うけど元は一緒だろう。

何が言いたいのか、、、今の自分にすごく聞きたい。

おわり

2011/10/05

無言

人と話すって面白いですよね。
ぼかあ人と話すのがとても好きなんですが、時々会話中の「無時間」ってあるじゃないですか?会話と会話の間にある無の時間、、、僕くらいの会話好き(カイワー)になるとこの時間に発せられる何にも考えてない発言、「無言(むげん)」が大好物なんです。

「あ、こいつ今何も考えてねえな」

といった不謹慎で何の教訓もない無言達を今日は皆さんにご紹介しましょう。
「別に紹介しなくていいよ」って人は帰れ。馬鹿者、二度と来るな。


●指摘中の無言

「俺それ嫌い」「俺それ食べれない」など、ひょんな会話の中から友達の異常な程の偏食ぶりを発見する事は度々あります。こんな会話の中に無言はあります。
そんな人に出会ったら僕は当然こう聞きます。



お前普段何食ってんの?的な発言。この時僕は本当に何にも食ってないなんてさらさら思ってませんし、あくまで会話と会話繋げる程度の問答をしようとします。しかし無時間にいる住人達はこう言ったりします。


当たりめえだろ。
と言ってやりたくなるこの感じ、いい無言ですね。
「いや、、それはわかってんだけど、、」とヘラヘラしてしまいますよね。



●食事後の無言

満腹時、無言がとても頻発する時間です。無言採集家や無言ハンターはこういう時が一番気を抜いちゃいけないのです。今回はお土産を渡した場面、、、、


こういった場合たいていその日の茶菓子はこのお土産になります。
皆さんそうだと思いますがお土産は「気持ちが大事」。相手への感謝を示し、多少口に合わなくても礼の言葉を言うべきです。ただ気をつけないといけないのは食後の無時間。以前無時間にいる友人がこう言った事があります。



これはいけませんね。
本人はただの意見を述べただけなのでしょうが、失礼に直結してしまいます。
これが無時間の恐ろしい所ではあります。ただこれもいい無言です。
「あ、、何も考えてない、、」と、僕は頬を赤らめます。



●爆笑後の無時間

話が盛り上がれば上がる程、その後の無時間に何を言うのか気になります。


男性だけで下ネタ話に花が咲いています。
会話はみんなで作っていくモノですからこういった盛り上がる会話は尺が長いですし最後の方は一体感がもの凄い事になっています。そんな一体感を小指一本でぶち壊す事が出来るのが無言であるわけです。それを聞いた周りの虚無感を何も感じないのも無時間にいる住人達の成せる技でもあります。



え!?ちょ、、何の話!?
僕たちの40分は何だったのでしょうか。後ろ姿でめちゃくちゃかわいいと想像していた女子高生を回り込んで見たら全然だった時くらいの虚無感。この小さな破壊力が無言の魅力であります。いい無言ですね。



さあ、皆さんも普段見落としてしまいがちな無言を拾ってみてはいかがでしょうか?
ブログたけしでは皆さんの「無言」を大募集します。
いい無言はどんどん紹介していきますのでよろしくお願いします。



宛先はこちらまで

「今日のブログは長かった」係
takeshiizumida@yahoo.co.jp




2011/10/03

びっくり


僕はよく、マネキンとかにびっくりします。
「マネキンがある」と意識せずにいきなり視界に入ってくると飛び上がってしまうんです。

そういうモノに無意味に過敏なんですね。
僕はなにも生まれたときから育てられた暗殺組織に疑問を抱いて本当の自分を探す為に逃げ出し、組織に常に追われる哀しき女アサシンではないですし、そういう事に過敏になる必要は
ないんですが、こればっかりはどうしようもありません。

ただマネキンならまだいいのですが、僕くらいまで行くと町中の何気ない景色が人に見えるときがあります。

「(ナーんであんな所にジジイがいるんだろうなあ)」

と思って近づいてみると木だった、という事が多々あります。

「そういうのって霊感がある人がよく言うよねえ」

なんていわれますが、僕の霊感の無さと言ったら丸の内OLに聞きました、「生まれたときから暗殺組織に育てられた経験がある人」って問題くらい無いですし、ただ単に無駄に想像力があるのだと思います。

生活に支障があるわけではないので「まあブログのネタになればいいか」くらいの軽い気持ちでいたのですが、今日ちょっといい加減おかしいなと思う事がありました。

この画像を御覧ください。







・・・・・
さあ、どうですか?
これは「植木鉢が塀に乗っている」という絵です。
実際も僕の家の塀にはこのように植木鉢が乗っています。
今回は絵で表現しましたが、これがもし

「丘の上に赤い屋根のお家が見えて、その家ではパンを焼いている」

様子に見えたら「おめえの方がよっぽどおかしいよ」とでも罵ってやりますが、大半の方が「植木鉢」に見えると思います。

今日の昼頃でしょうか、

僕はこれが

生首に見えました。

誰かが覗いてる、と思い「ぎゃ」と叫びました。
正直これはいかんなと思いました。