2012/06/27

お元気ですか?








普通の人間が
特別な仕事に巡り合ったのだから
普通の感覚を大切にして
特別な生き方をしてみる。
それだけのことです。
大好きな仕事に夢中にならないで
なんの努力もしないで
才能の有無やチャンスの有無や
環境のせいにして
なんとなく生きていくなんて
なんともったいないことか。
誰かの心に触れることの快感と
それを仕事にできる幸福と
映像表現という
永遠に開拓し続けられる大地に
自分が立っている興奮を
僕たちはもっと感じるべきだ。
もっと夢中になるべきだ。


好きなことを好きなだけやる。
それが仕事になるのだから
こんな幸福なことはない。




2012/06/09

未来




仕事柄、新しいものをどんどん吸収していかないといけないなと痛感します。
このまま時代の波に乗り遅れてしまったら孫に馬鹿にされてしまう日もそう遠くないからです。

孫「おじいちゃん、こんな事も知らないの?」

僕「知らないよ。それ何?」

孫「ダウドネイターだよ」

僕「ダウ・・!?知らないなー」

孫「本当に知らないのー?ガルドロー!」

僕「え!?それもなに!?」

そんなのは嫌だなと、思うわけです。加えて「ださい」が「ガルドロ」になってしまった日本もいやです。

僕らは未来を造っていかねばならんのです。
そう考えても浮かぶのはこんなもの↓





・・・


がんばります。

2012/06/06

拝啓、ペペロンチーノ様




今日は早く帰ってきたので、余り物の野菜で野菜カレーを作った。


「余り物の野菜で野菜カレーを作った。」
この一文で僕を知っている老婆なら卒倒しているだろう。

そう僕はカレーが嫌い。

「だった。」


ご存知の通り僕は春から共同生活をしている。
こういった生活の中で「カレー」という存在がいかにユースフルでリーズナブルかはもう皆さん周知の事だろう。

「いずれ、カレーを食べる事になる・・・」

そんな不安が僕をキャベツで包み込み、おいしいロールキャベツになった頃、
僕のもとに一品の救世主が現れた。

ペペロンチーノである。

早い、安い、うまい!
ポテンシャルとしてはカレーと同等といっていいこの一品が、なんと文平ハウスの主食となったのだ!
まさに世襲制に異議を唱えていた一議院のもとに現れた救世主、ペペロンチーノ。
彼が王になった時、僕はすぐさま彼に仕える誓いの聖杯にキスをしたのはいうまでもない!

それから僕らにとってペペロンチーノは一日一回は必ず食べるほどになっていった。
ペペロンチーノのすごさは何といっても彼自身、寛大な奴だと言う事だ。
もし茹でられただけのパスタがあったとしよう。そこに君は塩こしょうだけかけてたべたとしよう。

それはもうペペロンチーノだ。

茹でられたパスタ。もうこの際それもペペロンチーノだ。ペペロンチーノに失敗はない!
ペペロンチーノは全てのはじまりだ!

ペペロンチーノ万歳!

ペペロンチーノ万歳!

それだけではない。ほんの、ほんのひと手間加えるだけで彼は深紅のマントを羽織り悠然と踊ったり(※トマトソーススパゲッティのことです。)鉱石の楯を持って攻め入る敵を塞いだりした(※ボンゴレのことです)
文平は「スパゲッティ食べないと一日が始まらないわ!!」と言う程までペペロンチーノ様に魅了され、それにはさすがに苦笑する僕たちだった。





「ペペロンチーノが文平ハウスにやってきてから、笑顔が増えた気がする。」
ダイヤの目をした青い鳥が、そんなことを言った気がした・・・












しかし、歴史がそうであったように繁栄は長くは続かないもの・・・

ある日この男がこんな事をつぶやいた。






ドラゴンこと、オオクボリュウである。
僕らは動揺し、彼に


「なっ・・・何言ってんだ!お前!」

「あーあ、そんな事言ったらもうこの家すめないよー(汗)」

「うまいのになー!!!」

「なーーーー!!!」

と力なく反発した。
その努力も虚しく、彼は冷静に、理路整然と、


ドラゴン「お米あるんだからお米も消費しようよ。」


と小さい花が咲く音くらいぼそっと言った。



城が崩れる。

永きにわたり栄華を極めたペペロンチーノ文明が、終わりを告げる。

王国の書物は全て燃やされ、議会は解散した・・・・


ドラゴン「はい、じゃあ今週からスパゲッティ禁止ね。お米だけ食べる。」


新政府が新しい国を創る。

白米のように真っ白な城が建つ。

人々が戻ってくる。

彼らの中にもうペペロンチーノはいない。

それでも僕らは歩いていかなければならない。

郷に従う。

だって僕らは今、



サラリーマンなのだ。












野菜カレーは全然食べられた。
お米のストックはまだまだある。

でも無理をしてスパゲッティ生活を続ける事はできた。
 そうしなかった理由は、ただ一つ。




僕らには、

ドラゴンが言ったらそれ絶対、的なところがある。