深夜、もう皆出来上がっている最中、マサシが突然僕の前に現れ言った。
「誰かが泣いているぞ!」
グラフ四年「鈴木モトノリ」である。
先ほど文平が登った木の根元で膝をついてシクシク泣いているのである。
「どうした!?」
と言うと彼は吹き出し書いた通りの事を言って、またシクシク泣いた。
彼なりの四年間を噛み締めているのだろう。
楽しい事も、辛い事も、悲しい事も全部。
言葉や文章にならないモノが涙になって流れていた。
嗚咽まじりに
「・・おえ・・・・・最高だ。」
と彼は言った。
(この後、彼は「何言ってんだ、頭冷やせ。」と水をぶっかけられ、正気に戻り「俺の芸祭始まったぜえええええ!!」と冬の夜空に叫んだ。)
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