芸祭中
僕らの展示「まげまげてれーび」はDVD売り切れという快挙を成し遂げた。
人形も自分たちの手で作り、不思議とボロボロの人形にも愛着がわくものである。
そんな中、自らの作った人形に以上な愛情を注いでしまう男がいた。
グラフ四年「福田哲丸」である。
彼の作った「モモちゃん」という非常にアングラでかつサブカル臭のする人形に彼の心は持っていかれてしまったのだ。
その愛情は尋常ではなく、「モモちゃんをいじめるな」だの「雑に扱うな」だの言い始めたのである。僕らがモモちゃんで遊んでいると「やめてよ!やめてよ!」と叫び出す始末。
その必死の目を見て僕らもこれはまずい、と感じ
「その 人形 は 気持ち が 悪いんだよ」
と丁寧に教えようとしたが、無駄に終わってしまった。
もう誰も彼を止める事は出来ない。
僕たちは彼のその愛情が、いつか道ばたに咲く小さな花に向けられるようになるまで治療をつづけていく事を決めたのだった。
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