2011/09/25

一円玉と戦っていた話



人は日々、何かと戦っている。
駅でよく見るサラリーマンも疲れた顔したおばさんも、きっと何かと戦っている。

かくいう僕も、ここ数日あるものと戦っている。
それは

「床に落ちた一円」だ。

何の因果か僕の部屋には今、一円が落ちている。
最初は普通に取ろうとした僕だが、ふと「ちょっと待てよ」と思ってしまったのが
僕とこの一円玉との試合開始のゴングとなったわけ。
考えれば考える程、この一円玉、かなりムカつく一円玉なのである。
僕が作業中、椅子を後ろに動かすと「カチャッ」とローラーに入ってくる。
僕はいくらお金と言えど、床に落ちた一円玉なんて取る気はない。
しゃがんで→手を伸ばし→つまんで→立って→財布に戻す。
この一連の行為に一円の価値はない。

だから取らない。
僕の希望は「一円の方がへコヘコ財布に自分で戻る」ということだ。
「へへへ、、あっしなんてぇもんが床に落ちてすいやせん、、へへへ」
と一言加えてほしいくらいだ。

朝起きて一円玉を見て「まだいる」とわけのわからない事を言って一日が始まる生活が一週間を迎えようとしている。資本主義の固まりの様なこの一円玉に対して、僕は自分の中にある様々な理論を介してありったけ共産主義を叩き込む!
冷戦のごとしこの一戦、僕は絶対に負けない。











と思っていたが掃除してたら普通に一円玉取った。
負けた。

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