昨日。
五時頃、、、だったでしょうか。
僕はコーヒーを買いに近くの自動販売機まで歩いていました。
するとどこからともなく携帯の着信音が鳴り出したのです。
周りに人はいませんし着信音は僕の携帯のものでもありません。
あたりを見回すと近くの民家の塀の上に黒い携帯を発見しました。
その携帯は絶え間なくなり続けます。
僕はおそるおそる電話に出ました。
すると電話の向こう側で男が何やらぶつぶつ言っているではありませんか。
僕は背筋が凍り付きました。しかし、勇気を振り絞って聞いたのです。
「携帯・・・落とされましたよね・・・?」
僕の質問に間髪いれず、男はいいました。
「ああ!そうっす!ありがとうございます!どこにいますか?・・・ああ!じゃあ近くのコンビニに来ていただけますか?あざーす!」
男はヘラヘラしながらコンビニの前にいる僕に話しかけてきました。
「あの、これですか?」
「ああ!ありがとうございます!てか、どこにありました?」
「ええっと、、、」
そこからなぜか携帯のあった場所を事細かく聞かれました。
その度に「まじすかー?」だの「へーなんでですかねー?」などと疑るそぶりを見せてきたので説明しながら「なんだコイツは」と思ってきました。説明が一通り終わると男は「ホントにありがとうございました。あのーこれなんですけど、、」と言ってお礼的な物を僕に差し出してきたので僕は要りませんと断ったのですが、それでは申し訳がないと男に強引にお礼を渡されました。
「今何も持ってないんで、すいませんwジュースでも買ってください!まあ、足りないんスけど、、、」
大変ありがたい事ですし、ハナから期待はしていなかったんですが何ともいえぬ気持ちになりました。
「こんな事でお礼なんて、すいません。ありがとうございます。」
「へい、じゃあ。へへw」
男の後ろ姿を見送りながら実にムフーな気持ちになりました。
すっごいどうでもいい体験をしました。
おわり。
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