2011/02/16

アカシアを観て


「日常の中にぽっと出来る非常に体たらくな時の刻み」

まあつまり暇な時間て事なんですけどそんなときツタヤに行きます。
最近見たくても見れてない映画が沢山あったのでこの機会に一切合切見てやろうと思ったわけです。そこはもうノージャンルで一人映画祭をやってやろうと思ったのです。「告白」「ゴールデンスランバー」「300」「IWGP」「羊たちの沈黙」などまだ他にも観たんですけど忘れました。借りるビデオを詮索しているとき、僕はある作品を目にして驚愕しました。

それが今回紹介する映画

「ACACIA」

です。

監督はあの辻仁成!
出演は坂井真紀だったり北村一輝だったりと結構本格的に作ってるなあ、という感じでした。
そもそもレンタルに出ている映画を手に取ってみて、「おお、結構本格的に作ってるなあ」なんて感想が出るなんておかしな話です。しかしACACIAにはそう思わせる重要なファクターがあったのです。

物語の内容は、
さびれた団地で穏やかに余生を過ごす元覆面プロレスラーの大魔神。彼は息子に充分な愛情を注げなかった悔いを胸の底に秘めて生きてきた。そんな彼の家に転がりこんできた少年、タクロウ。母親に置き去りにされ、誰にも心を許さないタクロウが、大魔神の前ではなぜか素直になれた。あたたかな住人たち、そして函館の海とアカシアの木々に見守られ、束の間、親子のように暮らすふたり。かけがえのない時を重ねるうち、それぞれが本当の家族と再会し、過去の痛みを乗り越える勇気を手にしていく…。(goo映画より抜粋)というもの。




正真正銘のヒューマン映画です。




しかし先ほど述べた「重要なファクター」が陳列棚に並べられているACACIA4ケース中レンタル数0という結果に至ってるのではないか、僕は勝手にもそう思ってしまいました。
この映画の主人公、元覆面レスラー、この人なんです。

























アントニオ猪木さんです。















燃える闘魂、アントニオ猪木さんです。















「アントニオ猪木、初主演作品!」の文字が陳列棚にひっそりと踊っているのにもうやられてしまいました。


借りました。




結果




ACACIAを見終わった後、僕の頭の中にあったのは「アントニオ猪木」のみでした。
どんな感動も少年の孤独と隣り合わせの笑顔も北村一輝の葛藤も坂井真紀の身勝手な母親ぶりもすべてを猪木に持っていかれました。

「絵に描いた様な猪木」でした。

「孤独な老人街に猪木がいる画像ください」のスレでした。

主題歌を持田香織さんが歌っていて、とても清々しい曲でいい曲はいい曲なんですがもうこうなったら「猪木ボンバイエ」持田さんがカバーすればいいと思いました。それくらい猪木重度100%の映画でした。

こんな出会いが、ツタヤには時々あります。


0 件のコメント:

コメントを投稿